まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

読了「神雑談力」中北朋宏

どんな本

元芸人・コンサル直伝、簡単にウケる会話術。ビジネスで笑いは最強の武器。

 

感想

元芸人の筆者が良い人間関係を構築・継続・深耕するためのコミュニーケーション術を分かりやすく伝授してくれる。そのスキルは多岐にわたるが意外に、ビジネスの基本的な部分でもあったりする。特に印象的なものを色づけで要約した。すぐにでも実践していきたい。

 

表紙

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要約・メモ

(第1章・会って7秒の印象が勝負を決める)

  1. 仕事の人間関係は3段階、「関係開始」「関係継続」「関係深耕」のみ。(目的を持ったコミュニケーションをする)
  2. 見た目、声、話す言葉の3つさえ演出すれば良い印象に。(オードリー春日。ドラクエ村人Aとしか認識されていない)
  3. 人は6~7秒の印象を半年も持続させる。(毎日顔合わせる人の場合、事柄ごとの最初の6~7秒だけ頑張る必要)
  4. 笑顔はビジネスに絶大な効果。逆に無礼・無愛想はコストかかる。(よく笑う人とあまり笑わない人、死亡率に2倍の差)
  5. 地味に挨拶は重要。苦手な人は会釈だけでも徹底。(ナイナイ矢部氏の丁寧な挨拶)
  6. 自己認知がズレていると、コミュニケーション能力は向上しづらい。(ジョハリの窓理論、開放、盲点、秘密、未知)
  7. 周囲から自分の印象を聞いてみる。聞ける人がいない人は、自己開示から始める。(ギャップを作るのは無意味。一貫性、分かりやすい、素を隠さないを意識)
  8. 全ての人と仲良くなる必要はない。あなたのことが嫌いな人は雑に扱って構わない。(愛想笑い、雑談、FBメモ、をやめ、ありがとうございます。以上)

 

(第2章・笑いは最強の武器である)

  1. 意味のない雑談は今すぐやめる。時間泥棒でしかない。(天気やニュースの雑談ムダ)
  2. 人が人を好きになる要因は、「顔なじみ感」「同類感」「前のめり感」「主人公感」。(自己開示レベルの調整)
  3. 自分から話すのが苦手な人は、ターゲットを絞った自己紹介をして、話してかけてもらう。(映画が好きです。特に~。質問と観察、どうですか?⇒私も昔⇒価値観に触れる質問⇒本音か建前か見極め)
  4. 笑いの構造とは「フリ」と「オチ」である。(フリは共通認識、オチは真逆。赤ちゃんの写真。小学生の好きな食べ物は?ハンバーグ⇒ホッケ⇒養命酒、順番がある、いきなり大爆笑を狙わないこと。笑いを取りに行っているわけじゃないが、笑うならお好きにどうぞのスタンス。まあ〇〇ですけどね…と少し添える程度で)
  5. 通勤の時間を話の間を学ぶ時間に変える。(音楽の変わりに漫才を聞く。芸人と同じテンポ、同じ間で喋れるように。間はボケやオチの前で。)
  6. すごい人に可愛がられると、成長速度がいちだんと上がる。
  7. 大声よりも、ボソッと言う方が相手の心に届く。(トイレに行く際、今日凄い楽しいとぎりぎり聞こえるか聞こえないくらいで言う、サブリミナル効果
  8. 相槌は「すごい」「面白い」「変わってますね」の3種類を使い分ける。(マズローの欲求5段階説)
  9. モチベーションを上げるには、ほめ方よりも、ほめ言葉をストックする。
  10. 自己プロデュースは時間も節約できる。(B5サイズの名刺、名刺に一言メッセージ)

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(第3章・集団の場のコミュニケーションを制する)

  1. 集団の場は、一人一人の目的が違うので、まとめるのが難しい。(乾杯の前に目的確認)
  2. 集団でのコミュニケーションに便利なのがイジる・イジられるスキル
  3. 飲み会での役割4つ(イジり・イジられ・食べる・個別話し)。
  4. 9割の人のイジリはパワハラ(笑いのメカニズム、①自虐:自分を卑下する、②天丼:笑いが取れたことを繰り返し使う、③スカし:くると思っている逆のことを言う)
  5. イジリは本来、心理的安全性を高める(イジりはポジティブ言葉で)。
  6. 新入社員はイジられる技術を磨こう。
  7. イジられた時の返しは「繰り返し:誰が面白いんですか」「たとえ返し:○○みたいに言わないでくださいよ」「ノリ返し:何かを言い2秒の間を開けてオイ!」の3種類。
  8. 飲み会に出るモンスターを把握して「飲み会モンスターマスター」になろう。

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(第4章・次も会いたいと思われる神雑談力)

  1. 深い関係をつくる限界は150人である。(第0階層3〜5人:秘密を言える親密な関係、第1階層12〜15人:月に1回会う程度、第2階層45〜50人:距離のある友達、第3階層150人:友達の限界であるダンバー数
  2. シリーズものの小話は、関係を深めるのに有効(①話し出し→②ディテール(フリ)→③オチ→④2回目のオチ)。
  3. 話しのテーマは4つのみ。(①仕事、②趣味、③家族(出身地)、④友人(恋人)。面白さは笑い以外に感動、情熱、恐怖など)
  4. 枕詞で相手の本音を探る。(①「ここが本当に重要なんですが」②「正直なところ」「あえて聞きますが」③フリとオチ:昨日は全く寝ていない→8時間、お昼全然食べていない→どんぶり3杯、小さい声で乾杯→大声で)
  5. 歩んできた「人生」「価値観」を共有すると関係継続しやすい
  6. 合わない人とは、関係を続けなくてかまわない。(熱意を持ち続け、目的を実現するために走り続けられる環境、人間関係に身を置く)
  7. 「楽しい」「楽しくない」のように関わらない人の基準を持つ。(人間関係の断捨離)
  8. 「相手より自分」を忘れてはいけない。(相手からの敬意を感じられるかどうかで判断)

 

(第5章・自然とまわりから協力してもらうコミュニケーション術)

  1. 自分のファンを作ると、やりたいことが実現に向かっていく。(やりたいことができる環境を自ら作っていく)
  2. 「やりたいこと」をやる条件を満たす。(①信頼、②会社へのメリット、③協力、④キーパーソン(決済権)、⑤ワクワクさせられるか)
  3. 「やりたいこと」が常にある必要はない。(山登り型:目標ややりたいことを見据えて動く、川下り型:今の価値観を大切に目の前のことに全力で取り組む)
  4. どこまで「やりたいこと」を伝えているか把握する。(円形図:同期→先輩→上司→キーパーソン)
  5. 職場の相関図を描いてみる。(成功する例:先輩を介して上司に繋ぎ、上司からキーパーソンへ連絡、またはキーパーソンの上司に直接伝える)
  6. 違和感のある言葉を使っているか。(①違和感が残る言葉、②少しだけ面白味(ズレ)、③届けたい人が共感する言葉、④背景ストーリーに独自性(自己開示)、⑤自分が口にして気持ちが良い言葉)
  7. 万人に理解されることには、成長の余地はない。(国を作って王様になること、目指すは日本の福利厚生)

 

(第6章・自分らしさを知り、行動継続を楽にする)

  1. 継続しなければ、コミュニケーション能力は磨かれない。(大好きを狙う=リスクを取る、怒り・嫉妬・コンプレックスなど煩悩を呼び覚ませ)
  2. 怒りの中にあなたの隠れた欲求がある。(腸煮えくり返るデスノート)
  3. 「相手への怒り」「自分への怒り」2種類をノートに書き出す。
  4. 言葉にする、人に伝えると、煩悩は成長する。
  5. 逆境に立ち向かうための台詞を用意しておく。(漫画の主人公)
  6. 他人ではなく、自分の言葉で奮起する。(自分の名言ぽい言葉100個
  7. インプットを増やせば、自然とやりたいことが見つかる。(決めつけコーチング、自分で自分に言い聞かせる)
  8. 自分にとんでもないあだ名をつける。(カリスマ読書家、コミュ力モンスターなど、自分がワクワクする名前)

 

(第7章・楽しく、心理的安全性のあるチームを作る)

  1. 心理的安全性などが浸透し、部下よりも上司の方が生きづらくなってきた。(部下を叱れない、厳しくても緩くても辞められる)
  2. 上司も結局コミュニケーション力が高い人が好まれる。(①この人は良い印象、②この人から学びたい、③この人の力になりたい、②に今までとの違い)
  3. 理想の上司像を捨てる。部下を引っ張らなくていい、優秀でなくていい。
  4. 上司も自分のために仕事をしなさい。(上司こそが仕事を楽しむ、松尾睦氏:経験から学ぶ力のモデル:思い&つながりを大切にし挑戦し振り返り楽しみながら仕事をするときに多くのことを学べる)
  5. 笑顔が苦手な人は、爆笑の練習をする。(知らぬ間に発している威圧感、笑顔ではなく爆笑の練習)
  6. 厳しすぎず、優しすぎない叱り方をマスターする。(部下が「怒られた」ではなく「成長できる」と思えるように伝える、お互いの今後のキャリア像を伝える)
  7. 相手にあわせて伝える。(①理由を明確に伝える→②上司自身の意見を伝える→③解決策を提示または部下に考えてもらう)
  8. 叱った後に話しかけるのは上司から。(最後にポジティブな言葉「○○ならできる」「期待している」、①承認欲求スイッチ、②なにクソがスイッチ、③信頼関係スイッチ、④熱いものに触れるスイッチ、⑤大切な人の幸せスイッチ)

 

面白いことを生み出すモノの見方。(今からノートにコップを描いてください、コップ、頭蓋骨、CUPなど。人生を面白がる力)

明石家さんま「満点なんか取らんでええねん、満点は星空だけで十分や」、まずは小さな一歩から。