まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

読了「ヴィヴァルディと私」ティツィアーノ・スカルパ

どんな本

18世紀ヴェネツィア、孤児を預かる養育院に赴任したヴィヴァルディとそこで暮らす天才少女との葛藤を描き、「四季」誕生の謎に迫る。イタリア最高の文学賞ストレーガ賞受賞。改題新装版。

 

感想

2008年、イタリア最高の文学賞ストレーガ賞とスーペルモンデッロ賞を受賞した「スターバト・マーテル」の改題新装版。母への手紙という形をとりながら、語りかけと呟き、あるいは叫びにも似た思いが、音楽の皮膚をまとい紡がれていく。稀有な読書体験に感謝。

#ヴィヴァルディと私 #ティツィアーノ・スカルパ

 

表紙

f:id:recosaku:20260722021251j:image

 

要約・メモ

  • 私自身が、病気そのものでもあり、その治療でもあるのです。
  • 毎朝、花々と同じに、太陽はいくつもの顔を花開かせます。
  • 闇はただの見せかけで、ほんとうの下地は光なのです。
  • あの夜から、わたしは何か月も便秘に悩みました。
  • お母様、五線譜の中にまであなたへのお便りを書くのは、ほかに紙がないからです。
  • 神の母は、自分の体から死なない部分を取り出しました。だから、わたしたちはこの方を崇めるのです。
  • わたしたちは音楽を分泌する、ただの面影。手で触れることのできない物質を吹きかける幻想。
  • 物から出てくる音は、それ自体がその物の目的のよう。それは物の意思。それは音をたてる物を超え、それをより大きくして、空気の中に広がっていく。
  • わたしたちは純粋なる音、体から切り離された声。わたしたちは彼らの夢。
  • 鶯は自分の声に絶望しているのです。
  • わたしは音楽と一緒に育てられました。
  • わたしは空っぽの、空虚の中から生まれてきた。
  • 世界にある物音を真似して演奏しようなんて幼稚です。音楽が真似することのできるただひとつのものは、わたしたちの考えなのだから。
  • 音楽は、純粋な考えというものにもっとも似ているものなのです。
  • 音楽は、考えが姿を変えて、わたしたちの外側に出たもの。
  • 言葉は、存在するものごとについての、死者の警告。
  • 言葉は、わたしたち自身よりも大きな欲望や期待をわたしたちの中に植えつける、死者の復讐。
  • お母様、動転しています。月経が遅れているのです。妊娠したのではないかと心配です。
  • 今、自分の運命に向かって行くのは、わたし自身なのだから。

 

 

 

ティツィアーノ・スカルパ (スカルパ,ティツィアーノ)
1963年ヴェネツィア生まれ。96年『焼きつく目』で作家デビュー。以来、小説、戯曲、詩、エッセイ、評論など多数の著作を発表、現在イタリアでもっとも活発な作家の一人である。

 

中山 エツコ (ナカヤマ エツコ)
1957年東京生まれ。翻訳家。訳書に、E・モランテ『アルトゥーロの島』、D・ブッツァーティ『モレル谷の奇蹟』、T・ランドルフィ『月ノ石』、『ムナーリの機械』など。

読了「村上春樹の100曲」栗原裕一郎

どんな本

ビーチ・ボーイズがよく登場するのはどうして?ヤナーチェクは異界への入り口になっている?村上春樹作品に登場する音楽の読み解き方がわかる解説書が登場!曲紹介から広がる新しい小説の読み方。これ1冊で、村上春樹の小説も、登場する音楽も、全てわかる!

 

感想

読了📗村上小説に登場する音楽を5人の評論家が徹底解説。改めて感じる音楽的造詣の深さ。作中の音楽は単なるBGMではなく、物語を動かす重要な構成要素として機能。各曲の背景を読み解くことで、村上文学は更なる芸術的高みに到達。往年の音楽史を辿るプレイリストとしても秀逸な一冊。#村上春樹の100曲

 

 

そんじょそこらのミュージシャンを遥かに凌駕

若干深読みし過ぎな感じも否めない

 

 

表紙

f:id:recosaku:20260724060059j:image

 

要約・メモ

 

読了「痩せる無水カレー」無水カレーニキ

どんな本

水を使わず、野菜のうまみだけで煮込む「無水カレー」を軸に、高タンパク・低脂質・中炭水化物の栄養バランスを整えることで、「おいしいのに痩せる」を実現するレシピ集。

 

感想

数あるダイエット・レシピ本に真打ち登場。水を使わず、野菜のうまみだけで煮込む「無水カレー」を軸に、高タンパク・低脂質・中炭水化物の栄養バランスを整えることで、「おいしいのに痩せる」を実現。具材をぶち込み煮るだけの簡単レシピ。楽しい料理体験にも感謝。

#痩せる無水カレー #無水カレーニキ

 

表紙

f:id:recosaku:20260722021852j:image

 

要約・メモ

 

読了「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(上)」村上春樹

どんな本

幻想と冒険の物語。ムラカミワールドの出発点。 高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

 

感想

村上文学を発売順に読むシリーズその9。1985年発表、鼠三部作に続く長編小説で初期の最高傑作として有名。意識の世界(ハードボイルド・ワンダーランド)と、潜在意識の世界(世界の終り)が交互に描かれる構成。フィリップ・K・ディックを彷彿させるSF・パラレルワールド感、自己アイデンティティを問うテーマにあらためて感動。下巻へ。

#村上春樹 

 

表紙

f:id:recosaku:20260722021307j:image

 

要約・メモ

 

 

村上春樹
ムラカミ・ハルキ
1949年京都府生まれ。『風の歌を聴け』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『東京奇譚集』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』などの小説の他、『レイモンド・カーヴァー全集』、J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』、スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』、トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』『遠い声、遠い部屋』『草の竪琴』など訳書多数。