まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

教育長講演会

澤野教育長の講演会が延岡総合文化センターで行われ楽しみに参加してきました。「未来ある延岡の子どもたちに、私たちは何を残すのか?」の演題で講演されました。

 

これからの延岡の学校教育の未来に期待できる素晴らしいお話でした。貴重なお話を大変ありがとうございました。


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延子連 5月役員会

総会後、初の役員会でした。インリーダークラブの開講式や安全会費の受付、むかばき研修について協議しました。今年度もいよいよスタートします。一年間どうぞよろしくお願いします。

 

読了「叱る依存がとまらない」竹中直人

どんな本

誰かを叱る可能性のあるすべての人へ。「叱る」から自由になり「叱る」を手放していける。そんな世界を夢見て。臨床心理士である著者が「叱る」ことについて徹底考察した一冊。

 

感想

過去に我が子を叱りすぎてしまい、その後悔をずっと引きずっている自分に深く刺さった。子を持つすべての親に読んでいただきたい一冊。

 

表紙

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目次

  1. なぜ人は叱るのか?
  2. 叱るの科学-内側のメカニズムに目を向ける
  3. しからずにいられなくなる人たち
  4. 叱らずにいられないは依存症に似ている
  5. 虐待、DV、ハラスメントとの間にある低くて薄い壁
  6. なぜ現場主義は根強く支持されるのか
  7. 理不尽に耐えるは美徳なのか
  8. 過ちからの立ち直りが許されないのはなぜか
  9. 叱るを手放す

 

要約・メモ

  • 本書における叱るの定義:言葉を用いてネガティブな感情体験(恐怖、不安、苦痛、悲しみなど)を与えることで、相手の行動や認識の変化を引き起こし、思うようにコントロールしようとする行為。
  • 人はなぜこんなに他人にネガティブな感情与えたいのか?1つの明確な理由、苦しまないと人は変わらない(学ばない、成長しない)と言う思い込みが、多くの人の中に存在していること。
  • 恐怖や不安に反応する扁桃体(アーモンド形)、苦痛に対応する島皮質(ペインマトリックス)、生存確率を最大限に高めるための脳の防御システム
  • 欲求に基づく行動を引き起こす報酬型回路の働き「冒険システム」。
  • 悪いことをした人に罰を与える処罰感情の充足もまた、人間にとって非常に魅力的な報酬の1つ。利他的処罰。
  • 叱ることの効果:①危機介入(何か危険なこと絶対にしてはいけないことをしている人の行動を速やかに止めてもらう違う行動に変えさせる)。②抑止力(危険な行動や望ましくない行動を予防する)だが、叱る行為の効果は非常に限定的。
  • 叱ると気持ちよくなってしまう罠、自己効力感と言う報酬。さらに駆り立てる強い報酬が「処罰感情の充足」。叱るにはご褒美がついてくる。
  • ネガティブな感情体験は、忘れないように記憶し続けられる。強烈な苦痛は危険、心の病の発生源に。
  • 叱る依存と依存症の類似、叱ることで大きな充足感、しかし課題解決の力がないからすぐに苦痛に。しかるが加速しよりつよい刺激、よりつよいネガティブ感情を与えようとする。
  • 虐待の背景:家庭空間は光が発生しやすく、かつ叱る依存化しやすい条件。
  • 叱る依存の先にある行動、虐待の定義を満たす。
  • 「叱らなければしつけはできない」は誤り。理由は叱らなくてもしつけは可能だから。
  • 2020年4月、児童虐待防止法改正、いかなる理由でも体罰は子供に対する虐待である。
  • 身体的虐待、性的虐待、ネグレクト育児放棄心理的虐待、の4つがある。子供の心や自尊心を傷つけ続ける事は虐待。
  • 叱る依存を正当化したくなる心理:叱られる側だけでなく叱る側にも被害者意識。私は努力している。悪いのはこの人だ。
  • 生存者バイアス:私はそうやって強くなった。
  • 叱る依存が正当化される社会、人は人からだけでなく、社会の仕組みからも叱られる。
  • 少年法の厳罰化、再販率の上昇につながり犯罪件数の減少には役立たない。
  • 2020年4月、香川県でネットゲーム依存症対策条例が施行。禁止と罰に頼った政策、誤った努力。
  • より良い社会を目指すには「禁止と罰による支配」以外の方法で、より効果的な課題解決策を作り出していく努力が求められる
  • 部活動、指導という名の暴力。一方で反体罰への社会活動が実り、スポーツ指導における直接的暴力は減少。
  • 学校における理不尽な校則・ルールはなぜ存在し続けるのか。①「理不尽に耐える」こと自体に教育的な価値がある→社会に出たらもっと理不尽なことがたくさんある。②「たとえ理不尽でもルールが子どもを守っている」→ツーブロックが原因で事件や事故に遭う可能性。

 

(大事なこと)

  • 理不尽な苦痛、電気ショックの実験:学習性無力感の現象(何をしても無駄だと学習)、全ての人がコントロールの可能性を学ばなければならない。
  • 前頭前野の活動、冒険モードは活発に、防御モードは低下する。冒険モード状態でうまく振る舞う経験と学習必要。(※今は我慢、仕方ない。あとで自由が来たらその時やりたいことやろう、の考え方は危険信号
  • 人々の処罰欲求なぜ?ネットにより人のコミュニティが大きくなり過ぎた。かつては仮に処罰感情が暴走しても周囲の抑制があった。

 

(叱るを手放すには)

  • 人は苦しまなければ成長しない、という素朴理論からまずは脱却。厳しさ=妥協がない・要求水準が高い意味。叱る・苦しみを与えるではない。
  • 処罰欲求が暴走するお決まりパターン:個人的な感情がいつしか「相手のため」「社会のため」にすり替わること。それを自覚すること、自問自答することが大事。
  • 叱らずにはいられない人へは支援や教育が必要。
  • 叱る時の注意点:上手に叱り終えること。危ないところに上ったのなら、降りた瞬間に叱るを終える。
  • 叱る人は何らかの権力者。それを自覚する。叱られる人が主人公の世界を想像して
  • 「前さばき・後さばき」事が起こる前の意識や考えを持つ。あらかじめ相手に予告する。「できない(未学習)としない(誤学習)」の区別判断を。
  • 冒険モードを守る、邪魔しないこと。冒険モードになる鍵は「自己決定」。

 

日本教育No.516

今月号が届きました。いつもありがとうございます。

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特集:高校学習指導要領ー何をなすべきか「3つの視点かた高等学校教育の課題を考える」

 

①メディアが代わると学びの質が変わる:小中学校に比べて、一人一台端末の普及が遅れている(公立校では27%)。環境整備をしっかり行った上で効果的な使い方の検証必要。

 

②学力格差の背景にあるもの:経済的な面に加え文化的(経験や能力)な面の貧困も視点を持つべき。学校は社会の縮図で多様性を持つべき。多様な家庭環境や経験をしてきた学生の確保を。

 

③探求は特別な時間でやればよいものではない:ほぼ全ての時間において主体的・対話的で深い学びの追求必要。

 

最後に管理職というポジションの重要性。先生方の集団もまた、多様でさまざまな経験を共有しチーム学校として課題に向かっていく姿勢を大切に。