まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

読了「会社のムダ作業」

どんな本

こんな作業に支配されてませんか。あなたの仕事を昨日よりラクラクにする効率化のノウハウ100選!

 

感想

それってあなた(作者)の感想ですよね?と期待せず読み始めたが大間違い、明日からの業務に活かせる大変有用な書物であった。特に、会議のムダ、組織のムダの章は、それが多い私には必読の内容。改善案も豊富にまとめられた作者に最大限の感謝。

 

表紙

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要約・メモ

(第1章 業務のムダ)

  • PPAP:パスワード付ZIPデータ送信、後からパスワード送信するデータ受け渡し。▶︎クラウドストレージを活用!
  • わざわざ紙資料を出力。▶︎事前にデータ共有する当日はプロジェクター投影
  • 保存はすべて紙で。▶︎デジタルデータで保存。
  • 万が一にしか起こらないことをルール化▶︎問題児に合わせたルールを作らない。
  • 自分のルールがみんなのルールで進める▶︎業務の見える化と標準化。
  • 意味の分からない承認行為(有給経費見積)▶︎思考停止のプロセス増加をやめる。見る範囲を決める。
  • 使われなくなったITソリューション▶︎業務ありきのITソリューションを導入。

 

(第2章 管理のムダ)

  • どれが最終か混乱するフォルダファイル▶︎捨てる、整理する、管理する、で探し物を減らす。
  • 毎日ニュースサイトで検索▶︎Pinterestや自分だけのチャットツールで情報管理。
  • データ保存場所はSlack▶︎フォルダで管理。
  • 個人管理の名刺▶︎顧客管理システムを導入してデジタルデータ化。

 

(第3章 共有のムダ)

  • メールの文章を考えるのに30分▶︎電話とメールの特徴を理解する。
  • 毎回メールで会議のリマインド▶︎カレンダーと連携しURL発行・自動リマインド
  • 資料の添付忘れ▶︎クラウドで共有・同時編集。

 

(第4章 処理のムダ)

 

(第5章 コミュニケーションのムダ)

  • 仕事のIPO:Input(入力)→Process(処理)→Output(出力)
  • しょっちゅう起こる依頼した仕事の手戻り▶︎IPOで仕事の骨組みをしっかり作る。
  • 仕事の行動パターン:判断、把握、作業
  • 何度も繰り返される単純な質問▶︎FAQ一覧を作って知識を蓄える。
  • いちいちダイレクトメールで個別連絡▶︎チャットでリアクション、心理的安全性を高める。
  • 情報の偏りによって起きる混乱▶︎進捗状況は全員いる場所で常に報告。
  • SlackやLINEなどグループが永遠に増えていく▶︎ECRSでグループ管理する。E(廃止)C(結合)R(交換)S(簡素化)

 

(第6章 会議のムダ)

  • 人数追加によるリスケの嵐▶︎社内の人とはカレンダー共有、社外の人とはカレンダーアプリ、チャットツールのスタンプで調整。
  • 会議の前の予行練習▶︎ゴール目線で会議を設定。
  • とりあえず設定する定例会議▶︎会議のゴールを4つに絞り込んで会議を減らす。
  • とりあえず全員参加▶︎任意参加者を設定する。
  • ゴール①意思決定する②アイデアを出す③情報共有④交流を深める。
  • 聞き流しているだけのオンラインミーティング▶︎ITソリューションで対応。メール、チャット、交流目的に、1on1を30分に切り替える。
  • 実行する気のないアイデア▶︎行動リストでアイデアをタスクに変換させる。何を誰がいつまでに
  • 決断力がない最終決定者▶︎決まっていない部分を区切って決め方を決める。
  • 疎外を恐れて忖度ばかりの意見▶︎チェックインとグランドルールで、心理的安全性の高い場を作る。

 

(第7章 組織のムダ)

  • 内容よりこだわりの詰まったレイアウトやデザイン▶︎あいまい言葉をやめて仕事の解像度を上げる。
  • 見て満足の報告書、なんとなく仕事した気になる部下▶︎IPOで報告書を再定義。
  • 収束したトラブルを振り返らない▶︎仕組み化に向けてなぜ?を繰り返す。
  • 思いつきではじめたまま改善しない▶︎ふりかえりのフレームワークKPT」や「YWT」を使う。
  • KPT:Keep、Problem、Try
  • YWT:Yやったこと、Wわかったこと、T次にやること
  • ひと昔前の働き方の押し付け▶︎仕事のあり方が変化しているのを柔軟にとらえる。
  • おもてなしという名の過剰サービス▶︎サービス水準を設定する。期待値をコントロールして満足してもらう。
  • 評価(満足)=成果-期待値

 

(おわりに)

  • 社会は変化を続けている
  • 世のすべては移り変わり、永遠に変わらないものはない
  • 多様性とは自分軸がある個人が混ざりあうこと
  • 新しい時代をそれぞれがもっと楽しむこと

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