どんな本
過酷な仕事を優雅にやり抜くCAというメンタルソルジャーを6000人育てた元管理職教官が教える「心と体の整え方」。礼節は最強の武器になる!
感想
著者の美しい容姿からは想像もできないほどマッチョで体育会系な考え方には好感を抱かざるを得ない。強くしなやかで美しいメンタルを作るための必読の一冊。
表紙
要約・メモ
(まえがき)
- CAとして成功する人には、共通点がある。それが「強いメンタル」と「礼節」。
(第1章・一流のメンタルをつくるための基本)
- 自分に与えられた役割に相応しい役を演じる。
- 「型」を整えることで「心」も成長する。
- 損得を気にして物事に優劣をつけない。必要とするところや人に必ず届く。
- 仕事は無駄と困難の連続。できない、やってもしょうがない、ではなくできるかも、やってみようで臨む。
- ポジティブな言葉の「ま、いいか!」、何かが起こった時に自分ができる対処をし、できる努力を尽くした後に。
- 五つのDワード(でも、だって、だから、だけど、どうせ)は仕事・人脈・成長の可能性を潰す。
- 困難にあたっても、自分でできる8割まではやってみる。人が嫌がる仕事ほど進んで。
- 自分にとって「負けず嫌い」でいよう。競う相手は他人ではなく自分。
(第2章・「礼節」が自信とブレないメンタルをつくる)
- 接客の5原則:笑顔、挨拶、身だしなみ、言葉遣い、立ち居振舞い。
- 信頼は相手との距離と位置で手に入る。相手の真横は「情の位置」。
- アイコンタクトは最初と最後が肝心。
- 挨拶時は立つ、印象と信頼度が劇的に変化。
- あいさつ(明るく、いつでも、先に、続けて)、この要素がないと挨拶ではない。
- ビジネスシーンにおいてキレることは命取り。3秒待って感情のコントロール。
- ゆったりした動作が信用度を高くする。
- 「承知いたしました」「ありがとうございました」のひと言返信が、相手を心配させない思いやり。
- 日常の小さなありがとう。
- 時計はセカンドベスト、少し控えめに2番目にいいものを選択。
- 第一印象(身だしなみ、姿勢、表情、TPOに基づいた洋服センス)を徹底的によくする。
- メモこそ最強。目上の人が目下の人の話を聞く時にメモを取る姿は感動もの。
- スポットカンバセーション(短い会話)、雑談の大切さ。
- わざと知らないふりで人とのチャンスを引き寄せ。
- 食事の仕方に人柄出る。食後のお皿の状態を美しく。
(第3章・心と体、一流のコンディショニング法)
- 気分が高揚しパフォーマンスが上がる食べ方:①旬を大切にする、②腹十分食べたらすぐに座らず、脳、心、体をフルスロットルで動かす、③栄養バランス以上にワクワクするものを食べる。
- 体重計には毎日乗る。
- バスタブにつかることで、最速で疲労と清潔と潤いを回復。
- 早朝の時間の使い方で心身のコンディションが向上。
- 1日5回のスクワット歯磨き。
- 無臭は最強のビジネスマナー。
- 爪を清潔に。エグゼクティブの常識。
- リラックスする洋服ばかり選んで着ると、最速で老ける。
- 自分の体の小さな違和感に敏感になる。
(第4章・理不尽、クレームが怖くなくなるコミュニケーション術)
- 3種の神器:①笑顔、②言葉がけ、③与える(ものではなく敬意と思いやりを与える)。
- 口癖は大丈夫。
- クレーム対応には迅速性。迷っている1分が命取り。
- 相手の怒りには、ゆっくり大きく頷く。
- クレーム対応に、手組、腕組み、足組は厳禁。
- すみません→申し訳ございません、ごめんなさい→失礼いたしました。
- 無関心を止める。リスクマネジメントの1番の障害に。
- 部下にどう思う?と声をかける。
(第5章・折れないメンタルを持ったリーダーになる)
- 人によって顔色を変えるのではなく、自分の大切にするプライドを優先して、それを貫くこと。たとえ批判されても、猛反発にあったとしても、貫きとおす。
- 目標は遠慮せず堂々と宣言する。ただのビッグマウスでは誰も応援はしてくれないが、信念を持ってひたすら努力していると必ず応援者現れる。
- 理不尽に出会った時は、耳で聞いて心で訊かない。絶対に迎合しない。マイテーマソングを歌う。
- 部下に花を持たせる。あえて相手に勝ちを譲り、花を持たせることで、持たされた相手はその人のファンになる。
- リーダーはあえて「一歩下がる」ほうが、物事がうまくいく。本来リーダーがすべきことを、あえて任せることで組織は活性化する。
- 人のいいところを徹底的に褒め続ける。褒め続けることが重要。それがその人の自信になりモチベ上がるし、生産性上がり、成果出る。
- 「拍手」は相手を認め、賞賛し、喜ばせる行為。改まった席ではなく、日常の何気ないシーンでこそその価値が相手の心に響く。
- 「誰がミスしたか」を探るのではなく「どうしてミスが起こったか」に焦点をあてて、犯人探しはしないこと。
- 部下との距離を無理に詰めない。心を開かない部下に対して、嫌悪感を抱かない。リーダーは孤独、この孤独感を味わうことができて一人前。
- 一流のメンタルとは「相手の立場に立てる心」のこと。そしてその思いを「きちんと言葉にして伝えて共有する」こと。