まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

読了「いらない英文法」Mami

どんな本

手を出しすぎるから話せなくなる。英会話には全てが必要なわけではない。英語を話すために必要なのは、×完璧な英文法→⚪︎必要十分な英文法。

 

感想

難しい言い回しの、言い換え・置き換えティップス集。全190ページ中、英文法について125ページ、勉強法について約20ページ、解答が30ページという構成でサクッと読める。間違いなくすべてが有益な内容。何度も繰り返し読んで頭の中に叩き込みたい。

 

表紙

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要約・メモ

(はじめに)

  • 英語を話すために英文法は絶対必要。だがひとまずスルーしてしまってOKな英文法もある。
  • 最初から何もかも全部を覚えようとすると、どうしても英語が話しにくくなる。
  • 英会話ではスピード感をもったやりとりが優先される。一旦細かい英文法を脇に置くと、英語が話しやすくなる。
  • これでいいんだ、とみなさんの肩の力が抜け、英会話を楽しむきっかけになれば。

 

(パート1・捨てると会話スピードが上がる英文法項目)

  1. 疑問文:語順を変えずに、語尾を上げて言う。You are alright? You alright? I can use this?
  2. 付加疑問文:全てright?にする。She likes coffee, right? She doesn't like coffee, right? もっとカジュアルにIt's hot today, huh?
  3. 否定疑問文:語順を変えずに、語尾を上げて言う。You don't like me? It's expensive, huh?
  4. 感嘆文:強調したいときは、veryやsoを使う。How kind you are!→You are so kind! What a beautiful flower this is!→This flower is so beautiful!
  5. 過去完了:過去完了hadの代わりに過去形beforeを使う。The train left before we got to the station.
  6. 文型:SVOCは不要、動詞を中心に表現ごとに色々な語順や言い回しを覚える。He gave me a present. She kept the window open.
  7. 品詞:主語と述語という考え方だけ身につける。I'm looking for 〜.
  8. 仮定法:間違い仮定法をどんどん使う。現在形で言ってしまう。If I were you, I wouldn't call him.→I wouldn't call him.
  9. 不定詞:動詞や他の単語とのつながりで覚える。I decide to go abroad. I need to see a dentist. It's easy to get good marks. something to〜
  10. 分詞構文:代わりにandやbecauseなど接続詞を使う。I watched a movie lying on the couch.→I lay on the couch and watched a movie.
  11. 関係代名詞:接続詞を使う or シンプルに言い換える。I have a friend who lives in London.→I have a friend, and he lives in London. My friend lives in London.
  12. 難しい形容詞:自分が知っている単語で言い換える。We saw an enormous castle.→We saw a very big castle.
  13. 難しい名詞:文自体を変えて、簡単な単語のみ使う。He has qualifications to be a president.→He can be a president.
  14. 受動態:主語を置き換え、シンプルな文に言い換える。A letter was sent to her by Tom.→Tom sent her a letter. He bought me a book.
  15. 自動詞と他動詞:前置詞がつく、つかないだけにフォーカスしてフレーズごと覚える。I'm watching TV. I'm looking at you.
  16. 使役動詞:主語を変えて、簡単な文にする。make, let, have, getの4つ。I had my car stolen.→Someone stole my car.
  17. 間接話法:直接話法のみ使う。be動詞+like〜で「〜て感じ」say,saidとほぼ同じ意味。He was like, "I'm OK."彼は大丈夫って。I was like, "What should I do!?"私はどうしよう!?って感じだったよ。

 

(パート2・捨てると会話で迷わなくなる英文法項目)

18. 丁寧な依頼文に使う助動詞:まずはCan you 〜?だけに絞って使うようにする。Can you come here?

19. 助動詞のshall:willやDo you want me to 〜?といった表現を代わりに使う。I will come back. Shall I hold your bag?→Do you want me to hold your bag?

20. Do you mind 〜?:Can I 〜?とCan you 〜?を使う。Do you mind if I sit here?→Can I sit here? Can you open the window?

21. Getが持つ色々な意味:それぞれの文脈と表現の中で覚える。I don't get it.だけだと意味が分かりにくい。Why did he quit his job? I don't get it.ならgetの意味がスムーズに分かる。

22. 助動詞のmay:mayの代わりにcanを使う。mayの方がフォーマルだが初めは使い分ける必要なし。Can I come in?

23. 助動詞のmust:mustの代わりにhave toを使う。I have to study English. You must not run here.→You cannnot run here.

24. 仮定法のas if:代わりにlikeを使う。She talks as if she knows everything. →She talks like she knows everything.「まさか!そんなわけない!」との時にAs if!

25. as well:代わりにtooを使う。I speak English as well. →I speak English, too.否定分ではtooは使えない。I don't like it, either.

26. may well:know whyを使う。I know why he got angry. I understand why he got angry. さらに短くしてI know. I understand.

27. need not:don't need toのみを使う。You don't need to do it. 主語や時制によってdoesn't やdidn't などに変わる。No need to do it.

28. Had better:shouldを使う。〜した方がいい、という意味の表現。You should study more. You shouldn't go.

29. seem, appear, lookの使い分け:〜のようだ、という意味の表現。lookに絞って使う。She looks tired. Maybe she is tired.

30. 比較級のthe more/-er:代わりにasを使う。As he grew older, he became more attractive. Everything changes as time goes by.

 

(パート3・英語を話すために知っておきたい勉強法)

  • 何のために英語を勉強するのか:まずは自分の目標を設定しようTOEICはあくまで自分のレベルを測るもの。話せるようになるには話す練習をしないとけいない。
  • 英語が話せるようになるには何を勉強すればいいのか:最低限の文法と単語力を身につけよう。日常会話で使う実用的な単語を覚える。単語と文法は同時進行で。
  • 参考書は使った方がいいのか:解説が簡潔でシンプルなもの、例文がたくさん載っているもの、練習問題がついているもの。
  • 話せるようになるにはどれくらいの英語レベルが必要か:海外旅行で使う程度の英会話なら、中学基礎レベルの文法や単語を知っていおけば十分。間違えてもいいからとにかく話すことが大事。
  • 身につく勉強法:1参考書を丸写しはNG、2必ず復習をしよう、3一日何時間ではなく一日何ページで計画を立てる、4自分で英文を作る話す。
  • 本当に身につくリスニング練習法:1内容を理解できているかを意識しながら聞く、2英語字幕を見ながら聞く、3聞き取れなかった英語はメモする、4何度も繰り返し聞く。
  • 本当に身につく単語勉強法:目的・レベルに合った単語帳を選ぶ。1書くより声に出して、2日本語訳にこだわりすぎない、3自分で例文を作る。
  • 本当に話せるようになるスピーキング練習法:言い換えをマスターしよう。直訳はやめる。とにかくたくさん話す。その日あったことを英語で言ってみよう。