まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

日本教育 No.541

今月号が届きました。いつもありがとうございます。

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巻頭インタビュー:子どもの成長デザインが教育。行政の立場で、教師の挑戦を形へ(一社まなびぱれっと代表理事・小泉志信氏)

  • 教師の魅力とは、子どもの成長に寄り添う喜びを味わえるところ。教育とは、子どもの成長をデザインすること。

 

特集:保護者対応・私の方策:子どもの最善の利益のために(弁護士・佐藤香代氏)

  • 学校における教育や生徒指導のあり方に深く関わる法律が次々と成立。スクールロイヤーの配置進行。
  • ①事実を確認する、②複合的な視点で問題の背景・ポイントを見立てる、③見立てに応じた手立てを考える。
  • 学校の管理職に期待したいこと:学級担任ではできない学校の外部の機関やスクールロイヤーなどの専門家との連携、見立てから手立てにかけてのリーダーシップ。
  • 保護者との対応の面では、学級担任を孤立させないこと、学校という組織として、問題に真剣に取り組んでいることを説明すること。
  • 現場の教師が、関連する法律的な知識やリーガルマインドをすべて承知することは無理だが、管理職については、学校に関連する周辺の法律の骨格や基本の内容については理解が求められる時代になった。必要な研修や知識の習得などの機会が必要。

 

特集:学校でできることはここまでです〜腹をくくった保護者対応〜:(横浜市鴨居中学校校長・長島和広氏)

  • 1.保護者対応の負担感:教職員にとって負担感が高い業務。
  • 2.保護者対応の肝は主訴を汲み取る:教育的対応と法的対応を分ける。保護者の被害者意識を高めない。
  • 3.スキルの向上とリスクマネジメント:傾聴が基本。世論の動向を知る。
  • 4.組織での対応:保護者の多様化、子どものため(共育)、やることをやっていれば責任は限局的。

 

特集:就学前教育の保護者対応(玉川大学教授・田澤里喜氏)

  • 今時の保護者の子育て環境:地域の中でさまざまな人と関わりながら子育てしていた時代から、経済成長や都市化等により地域が空洞化、相談できる、助けてくれる人が少なくなり、そのため園の保護者対応を担う役割が大きくなって保育者等が苦慮する状況を作り出した。
  • 親になる前の子どもと関わる機会の減少。少子化で、子どもが減り、子どもと関わる機会、育児体験が減少。その状況で子育てで困ること、悩むこと、わからないことが多くなるのは当然。
  • これらの状況に追い討ちをかけるのがインターネットやSNS。正しい情報を得ることが難しい。
  • 保護者は困った人ではなく、困っている人。
  • これらを踏まえて、保護者対応に関する三つの方策を提案。
  • ①知識などの提供:「早寝早起き朝ごはんは大事です」と伝えるよりも「早起きから初めてみましょう」「朝、太陽の光を部屋に入れましょう」など具体的な情報、知識を円から発信すること大事。目に見えるような育ちや学びを求める傾向。きちんと座れるようになる、話を聞けるようになる。
  • ②開かれた園を目指す:保護者の来園機会を作ることなども大事だし、忙しいので、日常の保育を発信していくことが第一歩。
  • ③保護者も一緒に遊びを楽しむ:子どもの遊びを家庭で保護者も一緒になって楽しんだり、考えてくれたりするだけでも、子どもの育ちに大事。
  • 子どもが大好きと言っている先生を保護者は嫌いにはならない。保育現場で大切にしたい原点になるのでは。子どものことを決して忘れてはいけない。