まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

読了「シンガポール謎解き散歩」田村慶子

どんな本

東南アジア最大の都市国家を味わい尽くす旅へ!シンガポールの「知られざる、でも最高の魅力」があふれる珠玉の一冊。

 

感想

シンガポール旅行を計画し拝読した一冊。観光・歴史本として斬新な切り口の面白さもさることながら、まちづくりのヒントも多数散りばめられた魅力溢れる内容。このシリーズはぜひ集めて行きたい。

 

表紙

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要約・メモ

シンガポールってどんな国)

  • シンガポール発展の礎を築いたラッフルズ。イギリス東インド会社へ入社。アジア貿易の中心に。
  • 「イギリスの植民地時代、以前は寂れた漁村だった」と言う定説が付いたが、500年以上前から貿易で栄えていた貿易拠点だったと言う新たな歴史認識が受け入れられつつある。
  • 1965年に独立、2012年現在、一人当たり所得は、独立時の約90倍に上る。
  • 独立後、それまでの中継・加工貿易依存する経済から、外資を導入した工業化政策に舵を大きく切り、奇跡の経済成長を遂げた。
  • 地名は、歴史の生き証人。サルタン、カラン、カトンなど。
  • 埋め立て地によって国土を拡大。独立当時の20%以上も拡大。埋め立てに必要な砂は、国内の岡小切り崩して海底を掘りでしたしていたが、それでも足りず海外から輸入している。インドネシアやマレーシアは輸出を禁止した。
  • 厳格な方、支配の国。チューインガムの輸入と販売が禁止、ゴミのポイ捨ては罰金、バスや電車へのドリアンの持ち込みはご法度。
  • シンガポールの国語は、マレー語だがほとんど使わない。すべての民族の共通語である。英語を使用。小学1年生から習う。
  • 1年に4回も正月を祝う。すべての民族習わしを尊重して。
  • チキンライス、フィッシュヘッドカレー、デビルズカレーなどのローカルフードはまかない料理から発展した。

 

(観光・施設編)

 

(政治・経済編)

  • 街の緑化・美化は、外資獲得と国家意識の向上という1粒で2度おいしい一大プロジェクト。リークアンユー「私が手がけたプロジェクトで最もコスト効率よかった」。
  • チャンギ空港、1981年開業。1990年、第二ターミナル、2008年、第3ターミナル。人口わずか547万人、年間6600万人を収容。2017年第4ターミナル開業、8000万人収容規模へ。2019年ジュエル開業。
  • 世界有数の超高級住宅街、パターソンヒル。世界でも5番目にお高い。
  • マイクログリッドの実験島・ウビン島
  • エネルギー源のほぼ100%を海外に依存。80%以上はマレーシアとインドネシアからの天然ガス。残りは石油。2007年からは、太陽光発電バイオマスなどの再生エネルギー。

 

(生活・文化編)

  • ヨーロッパ人とアジア人との間に生まれた子供がユーラシアン。名物は悪魔のカレー。
  • 東京ドーム18個分の広さの巨大墓地・ブキットブラウン墓地。
  • シンガポールの庶民料理チキンライス。有名店・天天海南鶏飯店。アメリカの夕飯付、アントニーボディン氏が絶賛して有名に。
  • 辞めた調理人が開いた店・阿仔海南鶏飯とチキンライス戦争勃発。
  • 国民の8割以上が住む公共住宅「HDBフラット(ピナクル@ダクストン)。世界最長の空中庭園
  • ヒルストリート警察署ビル、1934年建設、アートクリエイティブに力。警察署の厳めしい雰囲気を一掃。
  • リトルインディア、インドからの出稼ぎ労働者が同郷を求めてやってくる場所。
  • シンガポール版の裏原宿ハッジレーン。おしゃれな店が立ち並ぶ。
  • 3本の水道管パイプライン。マレーシアから買う水2本、マレーシアへ売る女出1本。

 

(国土・自然編)

  • マリーナベイは淡水をたたえた貯水池。雨水を自然に淡水化。川の流れをせき止め、海水の侵入を防ぐ。
  • ガーデンズバイザベイの巨大人工樹。単なる飾りではなく、煙突の役割も担っている。枝や葉っぱを燃やして肥料として再利用。ドーム内を快適に保つための環境にやさしいバイオマス技術。
  • シンガポールの中心部に155年の歴史を誇るボタニックガーデン。シンガポール、初の世界文化遺産登録。
  • 世界最小の猫として知られるシンガプラキャット。観光マスコットとする企画消滅。