まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

読了「こうやって、考える」外山滋比古

どんな本

東大生のバイブル「思考の整理学」著者による考え方の超入門書。発想力が一気に高まる、すぐできる方法が満載!

 

感想

ただただ素晴らしい内容。今の自分にドンピシャであった。知的生産を続けながら、これからも我が人生を歩んでいきたい。

 

表紙

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要約・メモ

  • 簡潔は智の真髄(イギリスのことわざ)

(1発想力を鍛えるヒント)

  • 発想の面白さは、化合物の面白さである。幻想を作り出すことではない。
  • 未知のものを見つけ出す:むやみと情報、知識を集めて喜ぶのは幼稚である。どんな小さな事でも良い。自分の生活の中に潜んでいる未知のものを見つけ出して、それをもとに自分の知見を創出する。これが知的である
  • イデアはいかにも忘れたようにしてると油断してそっと姿を現す。一筋縄ではいかない曲者である。
  • 当てもなく、ぼんやり考えるのが自由思考。思考の真骨頂。
  • オリジナルなテーマは頭の中だけでは生まれない。
  • 思い付きを大事にして。日々の中にセレンディピティは起こる。

 

(2思考のプロセス)

  • 考える基礎は生活。生きている人間の頭から生まれる。
  • 忘れることを恐れない。善玉忘却を認める。
  • 不満こそ原動力。必要は発明の母。
  • 放っておく、寝かせる、思考の進化を待つ。
  • ことわざを作る。一般化して普遍性を持たせて。

 

(3思考力を高める方法)

  • 常に問い、疑う。
  • 童心を保つ。物知りは発見のチャンスが少ない。
  • 失敗や誤り多き人生こそ新しいものが生まれるのに最適。
  • いい考えは人に喋らない。
  • わざと関心からはずす
  • 感想を書く。とにかく書いてみること。
  • 知識は死んだものと考える。
  • 強い影響力のあるものからは距離を置く。
  • 創造的忘却。忘却は記憶以上のことができる。
  • 何足ものわらじを履く。忙しいほど忘却が進む。
  • 旅人の視点で。住み着くと見えなくなる。

 

(4知性を磨く生活)

  • 自分で編集者になったつもりで、一日のスケジュールを作る。
  • 翌朝になってから日記をつけるのが良い。レム睡眠が頭の中を整理。
  • 時間の特性を理解する。
  • 思考の霧を晴らす。散歩の極致は空白の心理の達すること。
  • 食後の昼寝。シエスタという習慣がある社会も存在。
  • 休みなき連続は、不毛に向かいやすい。線的継続でなく点的継続を
  • タイム・ハングリーに自分を追い込む。
  • 忙しい人だけがヒマな時間を持つ。ヒマな人がヒマを感じることはできない。
  • 忙しいときこそ遊ぶ
  • 忘れるにまかせておく。忘れなかったものだけに付き合う。
  • 正直で生真面目な人が不毛に陥りやすいのは正し過ぎるから。混沌に身を任せるべし。
  • 専門家になるな
  • 頭を働かせるのには姿勢が大切。
  • 人生を二毛作化して。残りの30年は独立しているのがいい。
  • 一日一日の生き方にすべての文化の根源がある。

 

(5思考につながる読書)

  • 本は買って読む。溢れるほどの本の中から何を求めて読むか。それを決めるのが知的活動になる。
  • あえて読書を中断する。もう少し読み進めたいという気持ちを持った所であえて読みやめる。
  • 乱読する。手当たり次第、読み飛ばし、面白い所だけ。創造力のある発見のできる頭を作るにはでたらめの読書が良い。
  • 何度も読める本を見つける。
  • 新聞の見出し読み。1ページ読むのに1分とかからない。

 

(6発想が豊かになるおしゃべり)

  • 本当の心は、文字ではなく、声のことばにあらわれる。
  • 3人だと知恵が出る。立体的コミュニケーションを意識して。
  • 笑いは知的爆発のあかし、不真面目ではない。
  • 聞き上手と褒め上手
  • 三人寄れば文殊の知恵。

 

(7未来を創るヒント)

  • 活字による個性的表現は、肉声による味わいには及ばない。
  • 人はほとんど立たなくなった。それが知的活力を失わせているのではないか。
  • 散歩をスポーツに。フェアプレーの心、独自の思考、不屈の意志など育める。
  • 現代文明文化はもっと生後直後の豊かな能力のことを考えるべき。
  • 貧困を呪わずに、好敵手として挑戦すれば、思いがけぬ人間力を身につけることができる。
  • どうしたらコンピューターに呑み込まれないようになれるか。コンピューターのできないこと、話すこと、とくに聴くことの力を伸ばすしかない。