どんな本
毎日「くうき」を読んで少しずつ無理しているきみへ。自分の頭で考えれば違う世界が見えてくるかもよ?普段、周りの空気を読み過ぎて黙ってしまっている人が、脱サイレントマジョリティーとなるための、とても分かりやすい指南書。
感想
民主主義の崩壊が危惧される現在、民主主義とは何か?そのあるべき姿とは?について今一度根本に立ち返り、私たちの心の在り方をもベースしながら優しく考えさせてくれる、令和5年最新型の教科書。学生は一度読んでおくと良い。
表紙
要約・感想
(⓪まさかの未来)
- 未来の自分が戦争で死んでしまうと言われたら。
- なぜか戦争に行くことになってしまったら。
- このまさかが未来の君だとしても、この未来はまだ未来。今なら違う未来を選べるはずだ。
(①たまたま一緒にいる人たちとうまくやらなくてはならない)
- 学校を卒業すると社会人と呼ばれる。実は生まれた時からずっと社会の中にいる。社会人になる前から社会人。
- たまたま一緒の電車に乗っただけなのに、運命共同体。
- たまたま一緒にいる人たちがそれぞれにしたいようにしてたら、問題がたくさん起こる。だから、運命共同体としてうまくやっていけるようにみんなで決まりを作って守るようになった。
(②みんなで守る決まりを多数決で決めるのはなぜか)
- 誰か1人が大きな権力を握って決まりを決めていくことにするととても危険。
- 時間がかかっても面倒でも、みんなが守る決まりや約束事は話し合い、一番賛成した人が多いものに決めることにした。これが多数決。
(③変な決まりができないように面倒でも話し合う)
- 1 自分はどうしたいか考える
- 2 考えた意見を出し合う
- 3 話し合いながら、自分の意見を修正したり、人の意見を発展させたする。自分だけじゃなくて他の人が困らないかと考える
- 4 どの意見に賛成するか決めて多数決をする
(④多数決の残念なところ)
- 少数派の意見も大事にすることを忘れない。
- 少数派の意見を大事にする事は、多数派の為にもなる。
- 少数派は心細いけど、自分の意見を変える必要は無い。
- お互いの違いを認め合う。みんなが心地よく過ごしていくため、一緒に生きていく力。
(⑤空気に操られる怖さ)
- サイレントマジョリティとラウドマイノリティー。
- 物事を決めるのは、空気になってしまう、とても危険なこと。誰も望んでいない選択に。
- 空気や未来を決めるのは、声の大きい言い出しっぺではなく、周りにいる人の元の反応とたくさんの黙っている私たち。
- なんだかおかしいと思ったことをおかしいと伝えられたら、同じ思いの人一緒に空気を変えられるかもしれない。
(⑥これまでの失敗)
- 世界のあちこちで続く戦争。国民が言いたいことを言えないようにする。国全体が賛成していることにして戦争を続ける。
- 日本もかつては同じように戦争していた。悲惨な終わりを迎えた。
(⑦実は貴重品。言論の自由)
- 日本の1番大事な決まり憲法。
- 言論の自由、言いたいことを言って良い。
- 自分の考えを言う練習をしよう。学校のクラスなど、小さな社会が変な空気にならないように、自分の考えを言ってみんなで居心地良く過ごしていく練習をしてみるのはどうでしょうか。
- 大事なときには黙っているのやめて、自分たちの未来を自分たちで決めよう。