まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

読了「開墾地」グレゴリーケズナジャット

どんな本

何かを追いかけているのか、それとも何かから逃げているのか。父のルーツの言葉、母語の檻、未知なる日本語。父と息子、故郷へのそれぞれの想いが静かに共振する。デビュー作『鴨川ランナー』で、言語と自己のはざまの揺らぎを描き、京都文学賞を受賞。越境文学の新たな領域をとらえる著者の、注目の最新刊。

 

感想

越境文学というジャンルらしい。物語の構成としては、起承転結のあるポップソングに例えると、イントロあるいはAメロをずっと聴いているような展開のないスタイル。表現やタッチは、村上春樹を色濃く感じた。テーマは、ある父と息子の情景。無国籍感、アイデンティティフリーの少年が見ている世界。

 

表紙

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