どんな本
二十世紀終わり頃、コンゴ民主共和国の戦乱を逃れて、イギリスにやってきた人々の物語。彼らはなぜ祖国を逃れて他国に保護を求めなければならなかったのか、そこにはどんな未来が待っていたのか。
感想
自分が日本に生まれ育った今の環境に心から有難いと感じられた。また、未来への希望こそが、どんな困難にも打ち勝つことのできる唯一の方法だと感じた。人のため、国のため、世界のために私は生きていきたい。
表紙
要約・メモ
- シー!誰か来る。
- どうか、保護を、保護していただきたいんです。
- イギリスには、私の友達はいない。
- モケーレ・ムベンベ(怪物、ゲーム名)。
- (アディ)わたし、おとなになれたら先生になるの!
- どんなに怒りがうずまいていようと、ヤーヤには何の影響も及ぼしていない。ヤーヤを抱いてさえいれば、おだやかな気持ちでいられる。
- きっと誰かに傷つけられたことがあるんだよ。それで心の中から愛が押し出されてしまったんだ。
- 私は悪かったと思ってる。ああ分からない。テズに腹を立てるべきか、自分に腹を立てるべきか。
- 私たちは地獄から脱出してきたと思った。でもそうじゃなかった。自国を道連れにしてきただけのことだ。
- ナタリーのハグには魔法のチカラがある。
- とても辛いことだったが、エトは川で見つかったそうだ。
- 死んだらどうなるの?
- 私たちコンゴに戻らなきゃいけないの?
- (アディ)おとなになったら先生になる。
- (テズ)もうすぐ学校に通いはじめる、一生懸命勉強しよう。そしておとなになったら、建設現場で見たような大きな重機の運転士になる。いつでも誰でも入れるだけの、たくさんの家やアパートを建てる。特にもりにひそむ悪者からのがれてきた人たちが住める家やアパートを。テズは誰もが安全に過ごせる家がたくさんある町を夢見ながら眠った。