まちづくり・社会教育活動の実践あれこれ

日々への感謝とアウトプット

読了「アフリカのことわざ」アフリカのことわざ研究会

どんな本

著者は、多忙な日々で失ってしまった人生の楽しさをアフリカで取り戻したという有志数名。アフリカにあるたくさんのことわざ、名言、格言の中から、日本人にとって面白い共感できるものを厳選しイラスト付きで紹介。「ことわざのない話は塩気のない料理のようなもの」我々の知らないアフリカの文化をも垣間見られる一冊。

 

感想

アフリカという遠い異国のことわざだからであろうか、日本のそれよりも数倍楽しく読むことができた。そして大自然の中で暮らしているイメージ?といえば浅はかだが、そこから語られる名言・格言にはどこか人間的な普遍性を感じざるを得ない。思わずうなるような素晴らしい言葉の数々。控えめに言っても読む価値の高い良著。

 

表紙

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要約・メモ

第1章 “人生”について

 

南アフリカ

人生はメッセージです。聞きなさい。

人生は信念です。信じなさい。

人生は贈り物です。受け取りなさい。

人生は愛です。想いなさい。

人生は冒険です。挑みなさい。

人生のあらゆる局面で指針となる格言。

 

ジンバブエ

「地べたの上の果物はみんなのもの、

木の上のそれは登ることができる人のもの」

行動を起こす人だけが手に入れられる。

 

(マリ)

「おしゃべりでみっともないことが3つある。

ここぞという時の前に言う、

言うべき時に言わない、

あとになってから言う」

 

(ナイジェリア)

「幸福の欠点は終わりがあること」

今を大切に、感謝することで幸福感を得られる。

 

ソマリア

「3人の人間と付き合うな。

貪欲なしみったれ、

喧嘩っぱやい臆病者、

自省好きの痴者」

 

(アフリカ)

「木を植えるときは1本だけではなく3本植えなさい。

日よけのためと、果物のためと、美観のために」

ことを起こす時には目先の利益だけでなく、幅広く世の中の事、そして未来のことを考えるべきと言う普遍的なことわざ。

 

(東アフリカ)

「今日の善行は明日の蓄え」

良い行いをする事は相手のためになるばかりではなく、めぐりめぐっていずれ自分に帰るもの。

 

スーダン

「無益な日々とは笑いのない日々」

 

第2章 “仕事”について

 

(マリ)

「ライオンの住みかに子羊を見たら、子羊のほうを恐れよ」

 

コンゴ地方)

「チャンスは脱いだり着たりする衣類とは違う」

コンゴ地方のサプールは年収の約4割を洋服に注ぎ込む。服は選べてもチャンスは選べない。

 

(ガーナ)

一生を羊でいるよりも一日をライオンとして生きたほうがいい

リーダーシップのあるライオン、群れをなす羊。

 

(ナイジェリア)

「好きですることが財産の大半を作る」

 

(アフリカ不詳)

「心配とは想像力の誤用である」

想像力の最も悪い使い方は心配すること。

 

第3章 “愛”について

 

シエラレオネ

「コーラの実を包むのは葉、人を包むのは人」

コーラの味は少しずつ噛み砕いて独特の渋みを楽しむ果実。親しくなりたい相手の贈り物。

 

南アフリカ

「人を憎む者は自分が憎いのだ」

 

(アフリカ不詳)

幸福な男は愛する女と結婚する。もっと幸福な男は結婚した女を愛する

 

(アフリカ不詳)

「子どもを育てるには村がなくてはならない」

子供は親だけでなく社会に育てられる

 

南アフリカ

「私がいるのはみんながいるから。みんながいるのは私がいるから」

ウブントゥ(他者への思いやり)

 

第4章 “道理”について

 

(マリ)

「アフリカでは老人の死とは図書館の焼失

長く生きた老人の知恵と経験が大切にされている。

 

ケニア

「ゾウたちが戦えば苦しむのは草たち」

強い者同士の激しい争いで苦しむのはそれに巻き込まれる弱い者です。

 

(アフリカ不詳)

「余った食べ物を保管するのに最も良い場所は、お隣さんのお腹の中です」

シェアする文化が定着しているアフリカ。お互い様の精神

 

エチオピア

愚者は喋り、賢者は聞く

わが道を行くだけでは大きな成功や他者の信頼が得られないのは日本でも同じ。